今回は、千葉市・稲毛海浜公園で行ったポートレート撮影について綴ります。
モデルは、ファッションモデルの ATARUさん。これまで何度も撮影させていただいていますが、そのたびに異なる表情や空気感を見せてくれる、非常に魅力的なモデルさんです。だからこそ、撮影のたびに「今回はどんな一面を引き出せるだろうか」と考える時間が、私にとって大切なプロセスになっています。
今回の撮影テーマは、和とモダンの融合。
アウターには MOKAs Collection(モカズコレクション) さんの赤い和ドレス、インナーにはファッションブランド RIANNY を合わせたコラボレーションコーディネートです。
トレンドと伝統が調和する、赤い和ドレス
モカズコレクションさんの和ドレスは、和装をベースにしながらも、現代的なシルエットやディテールが巧みに取り入れられています。伝統的でありながら、どこか新しさを感じさせるデザインは、見る人の印象に強く残ります。
特に印象的だったのは、スカート部分のシャープなカットライン。
和の柔らかさの中に、すっと通った直線的な美しさがあり、動きによって表情が変わる点がとても魅力的でした。今回は、この衣装が持つ存在感を活かしながら、ATARUさん自身の凛とした雰囲気を引き立てることを意識して撮影に臨みました。
全体のイメージは、ビビッドでありながらも品を失わないこと。
力強さの中に、静けさや余韻を感じられるような表現を目指しました。


稲毛海浜公園というロケーション
稲毛海浜公園は、海・砂浜・松林と、異なる表情を一度に楽しめるロケーションです。今回の「和とモダン」というテーマを表現する上で、これほど相性の良い場所はないと感じています。
まずは、青い海を背景にしたカットから。
赤い和ドレスと海の青は、互いを引き立て合い、画面に強いコントラストを生み出します。広く抜けた砂浜は、開放感があり、被写体の存在をより際立たせてくれます。


寄りのカットでは、表情や視線の微妙な変化を丁寧に捉え、
引きのカットでは、衣装のシルエットや立ち姿の美しさを活かす。
その両方を意識しながら、テンポよく撮影を進めていきました。








風がつくる、自然な動き
海辺での撮影ならではの魅力は、やはり風です。
稲毛海浜公園は、風の流れがとても自然で、作り込まなくても、写真の中に動きを与えてくれます。
長い髪が風に揺れる瞬間、
スカートの切れ込みがふわりと広がる瞬間。
そうした一瞬一瞬が、静止画でありながら、時間の流れを感じさせるカットにつながっていきます。
ATARUさんは、風や光の変化を瞬時に感じ取り、それをポージングや表情に反映してくれます。
大人っぽさの中に、どこか切なさを含んだ表情。
静かな佇まいから、一転して見せる凛とした強さ。
同じ場所、同じ衣装でも、まったく異なる印象の写真が生まれていきました。






松林が引き出す、和の空気感
続いて撮影したのは、松林のエリア。
ここでは、海辺とは異なる、落ち着いた和の雰囲気が広がります。
柔らかく差し込む光と、静かな空気感。
その中に赤い和ドレスが入ることで、現代と伝統が自然に溶け合うような、不思議な世界観が生まれました。
寄りのカットでは、衣装の質感や細かなディテール、ATARUさんの表情を丁寧に。
引きのカットでは、松林全体を背景に、物語を感じさせる構図を意識しています。







フラワーミュージアムで迎えた幻想的な時間
この日は一日を通して曇り空でしたが、撮影の最後に訪れたフラワーミュージアムで、思いがけない光景に出会いました。
近代的なガラス張りの円形植物園と、公園のランドマークでもある青リンゴのオブジェ。
そこに、夕方になって差し込んだやわらかな夕陽が重なり、空間全体が幻想的な雰囲気に包まれました。
自然光がガラス越しに回り込み、和ドレスの赤がより深く、美しく表現される。
屋外とはまた違う、和と現代的な空間が調和したポートレートを撮ることができたのは、この日の流れがあったからこそだと感じています。






最後に
今回の撮影は、
和とモダン、自然とファッション、静と動
それらが穏やかに重なり合った、印象深い一日となりました。
改めて、素晴らしい表現を見せてくれた ATARUさん に心から感謝しています。
多彩な表情を惜しみなく見せてくれたからこそ、写真として残したい瞬間が数多く生まれました。
稲毛海浜公園というロケーションの持つ可能性、
そして和ドレスが持つ新しい表現の広がり。
今回の撮影は、その魅力を改めて実感する機会でもありました。
また次の作品へと、この経験をつなげていきたいと思います。
以上











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